※高城未来研究所【Future Report】Vol.705(12月20日)より
今週は金沢、東京、郡山、東京と、師走らしく日々移動しています。
近著「LIFE PACKING 60」を多くの方々にお求めいただきまして、行く先々でお声がけをいただきました。
乗るや否や「買いました!」とおっしゃった金沢のタクシーの運転手さん、大宮駅で可愛い赤ちゃんとご一緒だったお母さん、長野のご住職や郡山のホテルでチェックアウトの際にわざわざ前作までお持ちいただいたレセプショニストと、全国津々浦々で多くの方々にお読みいたき、嬉しい限りです!
本書はシリーズ4作目にして、紙でも電子でももっとも売れた一冊となり(初の発売と同時に増刷!)、まさか「60歳になった男の鞄の中身」(下着アリ)にご興味がある方がこれほどいらっしゃるとは思いませんでした。
こんな本をいつまでも出している僕は相当イカれていると思いますが、それを喜んでくださる読者の皆さんも相当イカれている!(笑)と、敬意を持って感謝いたします。
本当にありがとうございました。
振り返れば第一作当時、40代後半だった僕は仕事でも私事でも大変な時でしたが、これを誰かに与えられた転機と考え、自戒を含め自らを律し、すでにそれなりに少なかった所持品の見直しをもう一度徹底しました。
それが2012年に出版した「LIFE PACKING」です。
当時はシリーズにしようなんて考える余裕もなく、同時に作家として、また単なる映像ディレクターだけではなくカメラマンとしても身をたてる意を決した時期でもありました。
こうして所有していた多くのモノと世の役に立たない仕事と曖昧な人間関係をすべて捨て去りましたが、最後の最後までどうしてもやめなかった事があります。
それが、旅に出ることです。
人生、誰にも必ず「機」が訪れます。
しかも、その「機」は自分が予期せぬ形で突然やってきます。
それを危機と考えるのか、好機と考えるのか、それとも転機と考えるのか。
そしてその時、自分を律するために心身および環境ともにリスタートするなか、どうしても最後まで残ったものに、その人自身を解く鍵がきっとあるはずです。
Life is a journey.
A journey is my life.
それなりに長い人生を経て、ある時ふと思いかえせば、あの時の自分が選んだ道を冷静に見つめる事は誰でもできるのでしょうが、それが正しかったかどうかなんてわかりませんし、正解を追い求めれば求めるほど、幸せから遠ざかってしまうと経験上実感します。
一見、シリーズ当初から変わったのは「モノ」に思えるかもしれませんが、なにより変わったのは僕自身に他なりません。
人生、いくら悩んでも意味なんて見出せないでしょうし、多くの方々にも悩んでる時間があるなら、正解探しや勝ち負けなんか気にせず、日々ただ誰よりも早く前に進むことだけを考えてほしい、できれば遠くまで行って見聞を広めて、それまでのちっちゃな心を移動した分だけ大きくしてほしい、と願いを込めて書き上げた1冊が本書です。
この度、お買い求めいただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
地球は広く、一生かけても隅々までまわれないほど遊ぶのに困りません。
いつか、この星のどこかでお目にかかれる日を楽しみにしています。
お互いまだまだ続く旅の途中で、きっといつの日か。
高城未来研究所「Future Report」
Vol.705 12月20日発行
■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 大ビジュアルコミュニケーション時代を生き抜く方法
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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